今回は算数がサピックス偏差値20台をたたき出すこともある、算数苦手な娘の家庭学習サポート方法についてお話します。算数が苦手でまずは偏差値50を目指す!という方向けの内容になっています。
マンスリーテストで【サピックス算数偏差値50】の壁は高くはない。
算数が苦手な子がうまく家庭学習をまわせていないと、偏差値20台、30台をたたき出すことはよくあります。そんな時、上位層が厚いSAPIXで算数偏差値50は遠く感じます。しかし実際に問題の難易度の内訳をみるとSAPIXのテストは決して難問で構成されているわけではなく、あくまで基礎的な問題をしっかりとっていけば確実に平均点をとれる=【サピックス偏差値50】を超えることが可能です。
参考までに先日娘が受けたサピックスのマンスリーテストの配点です。
レベル | 出題数 | 点数 |
基礎 | 17問 | 102点 |
応用 | 4問 | 24点 |
発展 | 4問 | 24点 |
この時の平均点は84.4でした。この回は比較的難易度が低かったようですがその場合でも算数の平均点が100点以上になることはまずありません。
そのため基礎問題さえしっかりとれていれば確実に平均点を超えて【偏差値50】以上を獲得できます。
ちなみにこの時の娘の点数は90点以上で目標の平均点超えを達成しました。偏差値20台をとっていた時から比べて安定した成績をとれるようになってきました。
偏差値55以下であればサピックスのテキストは基礎問題のみを徹底する
先ほどのマンスリーテストの内訳からも分かるように、サピックスのテストは基礎がしっかりできていればとれます。そのため日々の家庭学習はテキストの難易度は基礎を確実に解いていくことが大切です。
例えば現5年生の娘の場合デイリーサポートはCまで。デイリーサピックスは☆1と☆2までをできるまで繰り返します。
家庭学習の具体的な方法はこちらもご参照ください。
娘は本当に算数が苦手な女子でした。今もですが…。そんな子でも親のサポートで確実に平均点をとることは可能です。次に具体的なサポート方法についてお話します。
算数苦手な子は軌道に乗るまで大人が貼りついて勉強を見る!
結局それか・・
残念ながらこれしかありません。この問題集をやったからあがったとか、間違えなおしを3回したからとかでは苦手な子の成績はあがりません。次になぜそうでなければならないかの理由をお伝えします。
算数が苦手な【3大原因】
算数が苦手な子の大きな原因が
①計算力がない ②算数センス・思考力がない ③抽象的な概念がない(9歳の壁)
この3つのどれかに当てはまっています。これは受験算数をする上で大切な土台です。
よく勉強法などで調べると、学習スケジュールの管理や解きなおしの回数、この問題集が良かった!などという話題になりますが、これはあくまで土台がある子向けです。我が家レベルで算数が超苦手な子だとまずは算数の土台を大人が一緒になって作ってあげる必要があります。
次に3大原因別の親のサポートについてお話します。
①計算力がない子へのサポート:計算の工夫ができているかを確認する
計算くらい子供一人でやってほしい・・
本当にそうですよね・・でも計算が算数のすべての土台です。まずここでつまずいていないか、しっかり確認する必要があります。
受験算数の計算で大切なポイントは計算の工夫ができているかです。たとえ答えがあっていてもその計算の道筋が遠回りでないかをしっかり大人が確認します。
例:23×99 これをこのまま解くのではなく
23×(100-1)=23×100ー23×1
このよう計算の工夫ができているかが大切です。計算の工夫ができる問題は基礎力トレーニングの計算問題や、デイリーサポートの計算力コンテストに解説付きで載っているのでここを見逃さないようにします。
この計算の工夫は算数苦手な子供は最初は嫌がります。自分のやり方でも答えは合っているからです。ただこれは算数を克服する一番の土台になるのでできるまでサポートしていきます。
他にも必須な計算の工夫
算数の計算で必要な暗記があるのをご存じでしょうか?サピックスでも指導されています。我が家でもトイレに貼ってまずは暗記することから始めました。
★特に3.14の計算は工夫をすることで負担が減ります。
15×3.14= の場合そのまま計算するのではなく
15=6+9 (6+9)×3.14
=6×3.14+9×3.14
=18.84+28.26
とただの少数の足し算で計算することができます。慣れてくれば問題を見て自分で解きやすい3.14×□の数字を瞬時に組み合わせることができるので3.14の計算は必ずこの暗記を使うように練習します。
★もう一つ大切なことは3.14の計算はまとめて最後に1回だけできるようにすることです。
例えば、半径3㎝、高さ10㎝の円柱の表面積を求める場合
3×3×3.14×2(底面積)+3×2×3.14×10(側面)
=(3×3×2+3×2×10)×3.14
といったようになるべく3.14の計算を少なくすることで計算ミスを防ぐことができます。
②算数センス・思考力がないの子サポート:道筋を立てる訓練をする
算数のセンス・思考力は、中学受験の算数は複雑です。
たくさんの情報の中で
①必要な情報を集める
⇩
②使える解法思いつく
⇩
③計算して結論に持っていく
という手順があります。
算数センスのある子は問題を読むとこの道筋が頭の中に組み立てられ、さらにより効率的に答えを導くことができます。算数のできるできないの決定的な差はここにあります。
センスや思考力は本人の能力差も大きい部分ですが、苦手でも練習すれば確実に克服できる方法があります。
それは
解く道筋を立てる訓練をする!
これを徹底します。
算数が苦手な場合、問題を見ただけだと解くための道筋を立てることが難しいです。そのためどんな問題であってもまず上記の手順をすることで自然と道筋を立てられるようになります。
③抽象的な概念がない(9歳の壁)子へのサポート:無理しないで成長を待つ
一般的に小学校3、4年生くらいから算数がぐっと難しく感じる子がいます。「9歳の壁」などと言われますが、その原因が抽象的な概念への理解不足です。
例えば少数0.5が1の半分と言われても大人と違いイメージできないことです。
これは個人差が大きく、まだ子供が3,4年生でこの抽象的な概念が身につかない理由で分からない問題へのサポートは「無理しないで時を成長を待つ」。3、4年生で無理して叩き込まなくても学年が上がるとわりとすんなり理解できることがあります。(わが子も場合もそうでした)なので、問題を解いていく過程で4年生くらいまでは算数苦手な子は全くできない単元に関しては一旦あきらめて、5年生になってから改めて土台を作るのでもよいと思っています。
サピックスはスパイラル方式なので、一度できなくても同じ単元が何度も出てくるので挽回のチャンスはあります。
サピックスの良いところはスパイラル方式の中で必ず基礎問題を取り入れてくれていることです。理解できなかった単元は再度出てきた際に、基礎から徹底的に見直すことができるので算数苦手な子でも有効なテキスト作りになっています。
まずはできそうなところから克服していく作戦です!理解できない単元を早いうちから無理強いしてしまうと算数大嫌いになってしまうので、それだけは避けたいですよね。
以上ですが、いかがでしょうか?
ちなみに私が算数の勉強を見ている時間は
平日算数の授業翌日⇒2時間 週末(2日間の合計)⇒3~4時間
くらいです。なかなかハードではあります。
苦手克服にオンライン家庭教師サービスを利用するものおすすめ
親がつきっきりで勉強をみてあげる時間なんてない…
その場合は家庭教師などの外部サービスもおすすめです。特に算数苦手な場合は早めのテコ入れが肝心なので必要と感じたら早めに対策を取り入れることが大切です。
私自身も最近いろいろなサービスを探してオンライン家庭教師の【マナリンク】に登録してみました。
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以上です。
算数は中学受験の柱です。しっかりした土台作りで克服していきましょう☆
以上です。ご参考になれば幸いです☆
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